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第16章 伏線回収.｡.:*☽

「俺、蓮さんにこの場所って聞いて来たんです。
入ったら女性が多くて、確かにあれって思ったんですけど」

「ううん、彼らがいつも集まるのは汐留よ。
今日私も女子会で、丸の内で飲むって一応店も伝えていて……」

「………」

「……蓮が、言い間違えたのね？」


ニマニマと笑う美和さんの隣りで、すぐに勘付いた瑠璃さん。
はーっと溜息をついて、テーブルの上のスマホを手に取った。


「ごめんね、今すぐ電話で説教するわ…」
「いえ、俺が事前に確認するべきでした」
「……！」
「蓮さんは悪くない」


キッパリ言った彼。

電話しようとして止まった瑠璃さんを見て
……理解したように小さく頷くと、目を細めた。


「……主任、仕事膨大でかなり忙しいのに
今夜は俺の為に時間を作ってくれたんです。
感謝しかありません」


その表情も声も、さらに優しくなっていく。


「蓮さんは、いつも瑠璃さんに感謝しています。
瑠璃さんが思っている以上に、です」

「……っ」

「近くにいるから分かります。
だから、蓮さんを怒らないでください」