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アンケートから生まれた Love story
第16章 伏線回収.。.:*☽
ズキュン。
……なんて、そんな効果音が聞こえてくるわけ無いけど
ふいうちで思わず胸を押さえた瑠璃さんを、一言で表すならそれだと思う。
分かります。
全力で擁護します。
これは間違いなく彼が悪い。
こんなサラッと甘いカウンター喰らったら、私だって一発KOだわ。
「美和さん」
いつも穏やかな瑠璃さんが、明らかに悶えている様子を
グラスを両手で持ったまま、ジーッと見つめていた美和さん。
彼は今度は彼女に視線を移した。
「先月、最後ちゃんとお礼を言えなくて
偶然だけど今日お会い出来て良かったです」
「……!」
「あんなに温かくて美味しい夕食。
子供の頃に食べて以来だったから……幸せな気持ちになりました」
「……!!」
「俺と姫宮さんが飲んでいる間、お店みたいに色々出してくれて
……マジで楽しかった」
整った髪を、クシャッと手で流して
その場面を思い出しているようで、口角を上げた。
「 ‟ ヒメ ” 、もっとクールな人かと思ったけど
美和さんの事すっげー好きなのが伝わってきて」
「……っ///」
「なんかもう、惚れました。
素敵な夫婦と出会えて嬉しかった。
……本当に、ありがとうございました」