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第16章 伏線回収.｡.:*☽

「タカ、いい根性してるな。
主人の留守中に、勝手に土足で踏み込みやがって…」

「……事故です。
それに俺はこうなると予想して、自制したつもりです」

「～～どこがだ！ この空気と蘭の目を見りゃ分かるんだよ。
てめぇが巧みに何をどう言って浸透させたかハッキリとな！」

「……どんな超能力持ってるんですか」


……葵が、本気でキレてる。

それだけでも相当珍しいのに
後輩である彼の方が、真摯に冷静に受け答えている。


こ、こんな超レアな構図
レアどころか生まれて初めて見るんだけど……！！


「……言っとくがお前にそんな余裕はねぇからな」


遠くからハラハラしながら見守る店員に気付いて
掴んだネクタイから手を離すと、葵が不気味な笑みを浮かべた。


「主任の凡ミスで ‟ マドンナ ” が現在絶賛逆ハー状態だ」

「……！」

「蓮に姫宮に、一級の仲間が2人。
あんな ‟ いい女 ” を酒の席に１人にしていいのか、あぁ？」



・・・え？
待ってなに？
誰？

マドンナ？
いい女！？

それはワタクシ的には聞き捨てならないんですけど……！？