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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
『月初の月曜から飲もうなんて言うのはな、ヒメと夏輝くらいだ』
「あーそうだそいつが居た。じゃあ夏輝に来いって伝えて」
『定時できっちり帰りましたよあいつは!
コネだけの中途採用だったくせに、仕事早いって周りから評判なんだとよ!』
へー、ちゃんと結果残してんのか。
俺と一緒で、熱血根性タイプでは無いのは知ってたけど。
夏輝が真面目に仕事してる姿なんて想像出来ねぇから、父親の力で適当に居座ってるだけだと思ってた。
完全に蓮の弟子の影響だな。
「ユーリも明日やりゃいいじゃん。
つーかなんでそんなにキレてんの?」
『これから陽菜とメシ食うって、わ・ざ・わ・ざ言って帰りやがったのを思い出したんだよ!
俺だって最近ちーちゃんと会えてないのに!』
「あー…」
『お前もフラフラチャラチャラヘラヘラしてないで真っ直ぐ家帰れよ!』
ヘラヘラはしてねぇが、最後の一言は一理ある。
激おこのユーリが面白ぇからもう少し続けたかったけど
『出張多いとか愚痴ってないで
中二病拗らしてるてめぇは美和ちゃんの為に働け!』
「………」
『以上! 週末飲みの為に頑張れ俺!』
自身へのエールで通話が切れた。