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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
* * *
「ヒメ、おかえりなさい」
スーツケースを玄関に置いて、出張中に着た服を脱衣所に放り投げて
あいつ朝電気つけっぱなしで出やがったな、と呟いてリビングの扉を開けると美和が居た。
・・・あ?
今日月曜だよな?
「……お前、早くね?」
いつもならこの時間には帰っていないはずなのに
美和は既に部屋着のラフな格好になっていて、ソファから立ち上がった。
「珍しいな」
「優香さんがね、今日は大事を取って早く帰っていいって言ってくれたの」
「……!」
「もう熱は無いし元気だから大丈夫って言ったんだけどね~」
「熱?」
「うん、先週末くらいに喉痛いな~って思ってたんだけど」
「薬は?」
質問している俺の前を横切って、美和はキッチンへ歩いていく。
おい!
だから薬は!
「病院行ったのか?」
「微熱だったから市販薬飲んで、土日寝て治った。
全然平気」
「ほんとかよ…」
「優香さんが帰れって言ったら、誰も何も言えないでしょー?
‟ うつされたら迷惑だから ” って付け加えてきて、周りのみんなと一緒に笑っちゃった♪」