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アンケートから生まれた Love story
第4章 マドンナ
冷蔵庫からミネラルウォーターを取出しながら、笑顔の美和。
突っ立ったままの俺の頭に、ユーリの激がぶっ刺さる。
‟ 真っ直ぐ家帰れよ! ”
‟ 中二病拗らしてるてめぇは美和ちゃんの為に働け! ”
・・・マジでその通りだった。
「ヒメ、お腹空いてるよねー?
やっぱり和食がいいかな…
……!」
冷蔵庫を覗く美和を、後ろから左腕を回して引き寄せた。
……弾丸工程の出張準備で何かと落ち着かなくて
こうして触れるのは、数週間ぶりな気がする。
「ヒメ?」
「………」
「……私、首絞められてるよ」
大事に包んだつもりなのに、この身長差でそうなるらしい。
優しく抱きしめたくて、力を入れないようにしても
腕に、手に、無意識で伝わってしまう。
── 想いが、強すぎて。