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第4章 マドンナ

　　

だけど


「………」


完全にスイッチが入った俺が、気になるくらい
ロックオンしたはずの美和がオフになるくらい

無視できねぇ ‟ 音 ” が、実は家に帰ってきた時から続いていた。


「……ヒメ、携帯さっきから鳴りっぱなしだよ」
「……」
「たぶん電話だけじゃなくて、メールも来てるんじゃない？」


～～あ゛ーーもうなんなんだよ！！

定時過ぎてるんだから労働時間外だろうが！
これだからダメなんだ日本の企業は！
そんでもってちゃんと確かめる俺って偉いぜ畜生！


「……！」


ジョガーパンツのポケットからスマホを取り出して、美和の横に座って画面を見ると

……会社の電話番号は1件も表示されていない代わりに
着信とメールが元水泳部の男女で埋もれていた。


蓮
蓮
蓮
ヒカル
蓮
蓮
ヒカル
蓮
蓮
・
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・・・なんだこれ。