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小夜
第6章 あめにぬれて(承前)

……とうとう、このときがきたのです。
すべてを淫らに染められた小夜の、最後にただひとつ残された純潔。
すべてを捧げなくてはならない小夜が、最後にお兄さまにさしだすもの。
小夜のはじめて。
小夜の……処女。
小夜の、女の子の大切なあかしを、お兄さまのいのちで貫かれるのです。
……本当は、こんな姿で捧げたくありませんでした。
身の自由を失い、服を破られ、淫らな部分をむき出しにされて……
お兄さまの好きなように使われて……
これでは、まるで、犯される奴隷のようで……
「さあ……小夜。誓うんだ」
うなだれる小夜にお兄さまが言いました。
「小夜は俺の恋人で……そして今夜、花嫁になる」
……その言葉を、小夜は、すがるような気持ちで聞きました。
「優しく……優しくしてください」
小夜の声は震えていたと思います。
「小夜は……お兄さまのものになります」
「小夜はお兄さまの恋人で……花嫁です」
……雨音がいっそう、深くなりました。
すべてを淫らに染められた小夜の、最後にただひとつ残された純潔。
すべてを捧げなくてはならない小夜が、最後にお兄さまにさしだすもの。
小夜のはじめて。
小夜の……処女。
小夜の、女の子の大切なあかしを、お兄さまのいのちで貫かれるのです。
……本当は、こんな姿で捧げたくありませんでした。
身の自由を失い、服を破られ、淫らな部分をむき出しにされて……
お兄さまの好きなように使われて……
これでは、まるで、犯される奴隷のようで……
「さあ……小夜。誓うんだ」
うなだれる小夜にお兄さまが言いました。
「小夜は俺の恋人で……そして今夜、花嫁になる」
……その言葉を、小夜は、すがるような気持ちで聞きました。
「優しく……優しくしてください」
小夜の声は震えていたと思います。
「小夜は……お兄さまのものになります」
「小夜はお兄さまの恋人で……花嫁です」
……雨音がいっそう、深くなりました。

