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小夜
第6章 あめにぬれて(承前)
小夜のからだが淫らに染まる

おまんこから生まれた火が 炎が
からだの芯を灼きつくしながら
からだすべてに燃え広がり

腕が
指が
足が
乳房が

熱にうかされ 悦びを吹き出す

お兄さまのからだの下で
お兄さまのペニスに
深く 残酷に えぐられながら
小夜は 小夜のからだは
苦痛の悲鳴と同時に
悦びの叫びをあげました


「感じはじめたんだね、小夜」


小夜の乳房を握りしめて
お兄さまは押し殺すように言いました


「初めて男のペニスを入れられたのに、もう感じているんだ」


握り潰されるように揉まれる乳房は
小夜の快感をますます深める


「小夜はメスだ」
「淫らでいやらしいからだのメスだ」
「痛がっていても、男のペニスで悦ぶメスなんだよ」


お兄さまのペニスと一緒に
お兄さまの嘲る言葉が
小夜の心とからだに突き刺さる

お兄さまは正しい

淫らな小夜
いやらしい小夜
こんなに苦しくて 悲しくて つらいのに
小夜のからだは

悦んで
泣いて……
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