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住み込みセフレになった女子中学生の物語
第1章 とつぜんの人生暗転
夏休みの終わりころ、学校で補習授業があった。
セミはようやく鳴き止んでいる頃とはいえ、まだまだ猛暑である。
その日の補習は、午前中3限。
その3限目が始まって少しして、教室の前の扉がとつぜんガラガラっと開いた。
「…チユさん、呼び出し」
教頭先生が、言った。
何だろう?
立ち上がり、手ぶらで教室を出た。
そして。
私は、天涯孤独になった。
両親が、突然、そろって事故死した。兄弟や親せきは、いない。
そして本来ならこういう場合、児童養護施設に入るわけだが、折悪しく私の両親はこの国の国籍、そして住民票を持っていなかった。私も私の両親もこの国の大多数を占める民族だったが、私の知らないある事情により私の両親は無国籍無住所だった。私はじつは、偽造された住民票に基づいて小中学校に通っていたのだった。
あわただしく、両親の弔いを済ませた。
ただ、無国籍無住所なので埋葬許可がなかなか下りず、けっきょく無縁仏として墓地の片隅に墓標もなく埋葬された。
そして、私は中学から退学(正式には、初めから居なかったということで除名)になった。
私は、13歳の身で、路頭に放り出された。
両親が持っていた現金は、その事故により失われていた。ポケットの中には、小銭が500円ほど。
しかし、生きなければいけない。
私は、悲壮な決意をして、町の四つ角に立った。唯一手元に残された制服のスカートをひざ上で裁ち切り、ミニにして。
セミはようやく鳴き止んでいる頃とはいえ、まだまだ猛暑である。
その日の補習は、午前中3限。
その3限目が始まって少しして、教室の前の扉がとつぜんガラガラっと開いた。
「…チユさん、呼び出し」
教頭先生が、言った。
何だろう?
立ち上がり、手ぶらで教室を出た。
そして。
私は、天涯孤独になった。
両親が、突然、そろって事故死した。兄弟や親せきは、いない。
そして本来ならこういう場合、児童養護施設に入るわけだが、折悪しく私の両親はこの国の国籍、そして住民票を持っていなかった。私も私の両親もこの国の大多数を占める民族だったが、私の知らないある事情により私の両親は無国籍無住所だった。私はじつは、偽造された住民票に基づいて小中学校に通っていたのだった。
あわただしく、両親の弔いを済ませた。
ただ、無国籍無住所なので埋葬許可がなかなか下りず、けっきょく無縁仏として墓地の片隅に墓標もなく埋葬された。
そして、私は中学から退学(正式には、初めから居なかったということで除名)になった。
私は、13歳の身で、路頭に放り出された。
両親が持っていた現金は、その事故により失われていた。ポケットの中には、小銭が500円ほど。
しかし、生きなければいけない。
私は、悲壮な決意をして、町の四つ角に立った。唯一手元に残された制服のスカートをひざ上で裁ち切り、ミニにして。