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寵愛の小鳥
第13章 堕ちるフタリ
「や、やぁっ…もう、むりぃ…っ」
「ごめんな、ことり、もうちょっとだけ耐えて…?」
「んんんっ、んぁぁっ!!やらのぉ…っまた、またキちゃうぅっ!」
「あぁ…っ俺も、もうイキそうだから…っ!!」
「ん、んんっ!やぁぁぁっ、いっ、イっちゃぅっ…あっ、あっ…~~~!!!」
「く、うぅ…うっ…!!」
何度も何度も私だけ絶頂させられて、
おにぃちゃんが絶頂を迎える頃には私は意識すら危うくなっていた。
昨日散々開発させられた私はお兄ちゃんに弱いところを全部知り尽くされてるから、なおさら身体が私の意思と関係なく気持ちよくなってしまう。
「…はぁ、あっ…ぁ…おにぃちゃんの…ばかぁ…」
「……ごめんな、ことり…」
ぐったりと助手席に身体を預け、ある程度服をお兄ちゃんに直されながら睨みつづけると、お兄ちゃんもさすがに悪いことをしたと申しわけなさそうに謝る。
「どうしてくれんの…お兄ちゃんのせいで身体変になっちゃったじゃん…」
「ことりが敏感なのはかわいくて大歓迎なんだけどな、動けなくなるまでヤり続けたのは本当に悪かったと思ってる。ごめんなことり…」
「……もう、当分会ってあげない…会いたくなったら連絡してあげる…」
「………そんな…」
ぷいっと動き出した車の外を向いて素っ気なく言うと、お兄ちゃんの明らかにがっかりした声。
…でも、うん。
お母さん達の前でお兄ちゃんとどんな顔すればいいのかわかんないし…
当分、私が落ち着くまで会うべきじゃないのはほんと。
「…ことりが連絡くれるの、待ってるな…」
寂しそうに笑うお兄ちゃんに罪悪感が無い訳じゃないけど、こればっかりは仕方ないもん。
お兄ちゃんの罰にもなるし、一石二鳥?
それより家に帰ったらお母さんと普通にできるかの方が心配で、どうしようとぐるぐる考えてたら車が家のそばに止まる。
「ことり、着いたぞ」
少し固くなったお兄ちゃんの声。
「…ん。…お兄ちゃんも上がってく?」
「…いや、今日は辞めとくよ」
「そっか。それじゃぁ、またね。お休みなさい、お兄ちゃん」
「あぁ…おやすみ。ことり」
お互いが、兄妹に戻るための他愛ない会話で、気を引き締める。
お兄ちゃんへ笑いかけるいつもの顔に、いつものお兄ちゃんの笑顔が返ってきて、なんだか少しだけくすぐったかった。