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二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第2章 幻の蒼い薔薇

「はい。私は下町を歩くのが好きです。下町に生きる人は皆、生き生きと輝いています。貧しいけれど、その日その日を精一杯生きているんです。でも、両班はどうでしょう。綺麗な服を着て余るほどのご馳走を食べていても、奥さんだけでは満足できず、たくさんの女の人を側に侍らせて、それでもまだ幸せそうじゃありません。上手く言えないけど、貧しさに喘いでいる民の方が良人は妻一人で満足して、家族が肩を寄せ合って暮らして愉しそうです」

