この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第7章 二つの感情(おもい)の狭間で

「それほどに惚れているなら、何故、もっと労らないんだ?」
「ハッ、知った風な口をきくな。貴様と俺、どちらがどれだけ違う? 貴様はたまたま王室に生まれ、王の世継ぎだったというだけだろうが! たったそれだけで、俺たちの一生は天と地ほども違う。お前は王という立場だけで、いとも容易くミナを手に入れた。俺はまだガキの頃からずっとミナを見守ってきたんだぜ! あどけない妹のような存在から、蛹が蝶になるように美しく女になったミナを側で見てきた。ぽっと出で横からミナをかすめ取っていった貴様とは違うんだ」
「ハッ、知った風な口をきくな。貴様と俺、どちらがどれだけ違う? 貴様はたまたま王室に生まれ、王の世継ぎだったというだけだろうが! たったそれだけで、俺たちの一生は天と地ほども違う。お前は王という立場だけで、いとも容易くミナを手に入れた。俺はまだガキの頃からずっとミナを見守ってきたんだぜ! あどけない妹のような存在から、蛹が蝶になるように美しく女になったミナを側で見てきた。ぽっと出で横からミナをかすめ取っていった貴様とは違うんだ」

