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二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第7章 二つの感情(おもい)の狭間で
「そなたの好きな男を悪く言うつもりはなかった。許してくれ」
ミナは黙って首を振った。王はいつでもミナの気持ちをちゃんと理解してくれる。ミナ自身が気づいていない気持ちーテギル逢いたさに王の力を借りたことさえもきちんと気づいていた。知った上で、協力してくれたのだ。しかも、ミナがそのことを卑怯なふるまいだったと認めた今も、今後も彼の力を利用できるならすれば良いと言ってくれている。