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二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第2章 幻の蒼い薔薇

ミナは無言で、話の続きを待った。
「東宮殿の女官だった。育ててくれた保母尚宮からいつもしつこく言われていたよ、女官には等しく接しなければならない、特別な感情を抱いた娘は別としてと注意されていたから、想いをあからさまにすることはなかった。でも、どうしてもその娘が気になってね。ある日、うるさいお付き連中をまいて、二人だけで話をした。二人きりにるのは勇気が必要だったけど、幼いながら、自分なりに男としての覚悟は持ったつもりだったよ。とても良い娘で、気遣いのできる優しい娘なのが判り、こんな娘なら未来の国王の母にふさわしいと思った」
「東宮殿の女官だった。育ててくれた保母尚宮からいつもしつこく言われていたよ、女官には等しく接しなければならない、特別な感情を抱いた娘は別としてと注意されていたから、想いをあからさまにすることはなかった。でも、どうしてもその娘が気になってね。ある日、うるさいお付き連中をまいて、二人だけで話をした。二人きりにるのは勇気が必要だったけど、幼いながら、自分なりに男としての覚悟は持ったつもりだったよ。とても良い娘で、気遣いのできる優しい娘なのが判り、こんな娘なら未来の国王の母にふさわしいと思った」

