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第3章 密会

　今は用心棒兼雑用係として住み込みで働くテギルの居所となっている。粗末な夜具を敷けば一杯の狭い室ではあるが、彼の几帳面な性格を物語るかのように室内は整然としていた。夜具は今、壁に寄せて畳んだ状態で積み上げられている。箪笥代わりの粗末な行李が一つ、それがテギルの今の生活のすべてらしい。ひと月前にここに来たときと何ら変わらない光景だ。