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二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第3章 密会
愕いたように言うテギルに、ミナは微笑んだ。
「とても優しい、懐の広い方。嫌な顔一つされなかった。あなたのことも名前や住まいは何一つ話していないから、安心して。その上で、殿下が偽装結婚をしないかと持ちかけて下さったの。一定期間夫婦のふりはするけれど、あくまでも契約だから、夫婦にはならない。三年ほどが経ったら、子どもができないという理由で私は後宮を出る。つまり事実上の離縁ね。それから私とあなたが晴れて夫婦になれば良いのではないかと提案して下さったのよ」
「とても優しい、懐の広い方。嫌な顔一つされなかった。あなたのことも名前や住まいは何一つ話していないから、安心して。その上で、殿下が偽装結婚をしないかと持ちかけて下さったの。一定期間夫婦のふりはするけれど、あくまでも契約だから、夫婦にはならない。三年ほどが経ったら、子どもができないという理由で私は後宮を出る。つまり事実上の離縁ね。それから私とあなたが晴れて夫婦になれば良いのではないかと提案して下さったのよ」