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二人の彼に囚われて【目覚め】~偽りの花嫁は真実の恋を知る~
第4章 王の婚約者

「後宮に咲いていた、たくさんの花というのは女官のことだよ。名家の娘を妃に迎えないと判ったら、領議政や母は今度は美しい女官を私の眼のつく場所に揃えた。女官に王の手がついて側室になるのは珍しくはない。何とか承恩尚宮が現れてくれないかとあの手この手を使って女を送り込んできた。あからさまな言い様で許して欲しいが、いざ寝もうと寝所に入ったら、そこに何も身につけていない美女が待っていたなんてことも二度や三度ではなかった」

