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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)
4
多賀家から大金を強奪できなかった菜水は、孝二を連れて広島市内とその周辺地域を放浪するより他はなかった。
住んでいるアパートは、家賃・公共料金等が滞納していたので帰ることができない…
母子がこのあとどうなったのかについては、知るよしも泣いている…
時は流れて…
10月7日あたりのことであった。
直也は、9月30日の雇用契約満了をもって働いていた職場をクビになった。
それと同時に、しえ夫婦から実家へ帰ってこいと言われたので、呉市に帰ってきた。
ところ変わって、家の居間にて…
直也は、しえ夫婦に疲れ切った表情で『嫁はんいらん…』と言うたあと大きくため息をついた。
直也の言葉を聞いたしえは、しんどい声で言うた。
「そうねぇ…今から結婚すると言うても、うちの近くには、直也の身の丈に合う女性(ひと)なんかおらんけん無理よ。」
竜太もしんどい声で言うた。
「そうだな…直也を大学院へ行かせたことがいかんかった…菜水さんと婚約したこと自体も大まちがいだったなぁ…」
しえは、竜太に直也のいとこの三津屋浩文(みつやひろふみ・31歳)をうちに呼ぶと言うた。
「あなた、そういえば浩文も大学院へ行ってたよね…大学院に在籍中に知り合った彼女と入籍したと聞いたけん、大学の研究所やめさせてうちに来るように言うとこわい!!」
竜太はしえに『なんでひどいことするんぞ~』とつらい声で言うた。
しえは、怒った声で竜太に言うた。
「浩文は私たちとの約束をホゴにして、大学でくだらない研究続けるつもりでいるのよ!!わかっとんかしら!?」
しえに怒鳴られた竜太は『分かった…』と言うてイシュクした。
しえは、東京にいる浩文に電話をかけて『大学やめてサラリーマンの暮らしをしなさい!!』と命令を下した。
端で聞いていた竜太と直也は、ものすごくしんどい表情を浮かべている。
多賀家から大金を強奪できなかった菜水は、孝二を連れて広島市内とその周辺地域を放浪するより他はなかった。
住んでいるアパートは、家賃・公共料金等が滞納していたので帰ることができない…
母子がこのあとどうなったのかについては、知るよしも泣いている…
時は流れて…
10月7日あたりのことであった。
直也は、9月30日の雇用契約満了をもって働いていた職場をクビになった。
それと同時に、しえ夫婦から実家へ帰ってこいと言われたので、呉市に帰ってきた。
ところ変わって、家の居間にて…
直也は、しえ夫婦に疲れ切った表情で『嫁はんいらん…』と言うたあと大きくため息をついた。
直也の言葉を聞いたしえは、しんどい声で言うた。
「そうねぇ…今から結婚すると言うても、うちの近くには、直也の身の丈に合う女性(ひと)なんかおらんけん無理よ。」
竜太もしんどい声で言うた。
「そうだな…直也を大学院へ行かせたことがいかんかった…菜水さんと婚約したこと自体も大まちがいだったなぁ…」
しえは、竜太に直也のいとこの三津屋浩文(みつやひろふみ・31歳)をうちに呼ぶと言うた。
「あなた、そういえば浩文も大学院へ行ってたよね…大学院に在籍中に知り合った彼女と入籍したと聞いたけん、大学の研究所やめさせてうちに来るように言うとこわい!!」
竜太はしえに『なんでひどいことするんぞ~』とつらい声で言うた。
しえは、怒った声で竜太に言うた。
「浩文は私たちとの約束をホゴにして、大学でくだらない研究続けるつもりでいるのよ!!わかっとんかしら!?」
しえに怒鳴られた竜太は『分かった…』と言うてイシュクした。
しえは、東京にいる浩文に電話をかけて『大学やめてサラリーマンの暮らしをしなさい!!』と命令を下した。
端で聞いていた竜太と直也は、ものすごくしんどい表情を浮かべている。