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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)
それから22日後のことであった。
直也は、大学院にいた時にお世話になった教授からの紹介で呉の中央郵便局に再就職することになった。
一定期間ごとの契約で、月給14万円…
お昼は、職場が注文するお弁当工場の手作り弁当で栄養を摂る…
平日は、職場と家庭の往復だけの暮らしを送る。
竜太が見るテレビ番組を家族みんなで見る。
休日は、竜太の知人が出場するカラオケ発表会やお孫さんのお遊戯会を家族そろって見に行く…
しえから家族第一主義の暮らしを強要された直也は『分かったよ…あんたがそのように望むのであればそのようにするよ…』と言うてひねくれた。
その日の午後、浩文・由宇加夫婦が家に越してきた。
家財道具は全て売却して、ボストンバッグに詰めた着替えだけを持って越してきた。
夫婦は、一磨が使っていた部屋で暮らすことにした。
大学の研究所をやめた浩文は、阿賀南にある印刷工場に再就職することになった。
直也は、浩文が運転する車に乗って通勤することになった。
しえは、家族が幸せになれるようにと想ってアレコレとしたけど、それで家族が幸せになれるかどうかは不透明であった。
直也は、大学院にいた時にお世話になった教授からの紹介で呉の中央郵便局に再就職することになった。
一定期間ごとの契約で、月給14万円…
お昼は、職場が注文するお弁当工場の手作り弁当で栄養を摂る…
平日は、職場と家庭の往復だけの暮らしを送る。
竜太が見るテレビ番組を家族みんなで見る。
休日は、竜太の知人が出場するカラオケ発表会やお孫さんのお遊戯会を家族そろって見に行く…
しえから家族第一主義の暮らしを強要された直也は『分かったよ…あんたがそのように望むのであればそのようにするよ…』と言うてひねくれた。
その日の午後、浩文・由宇加夫婦が家に越してきた。
家財道具は全て売却して、ボストンバッグに詰めた着替えだけを持って越してきた。
夫婦は、一磨が使っていた部屋で暮らすことにした。
大学の研究所をやめた浩文は、阿賀南にある印刷工場に再就職することになった。
直也は、浩文が運転する車に乗って通勤することになった。
しえは、家族が幸せになれるようにと想ってアレコレとしたけど、それで家族が幸せになれるかどうかは不透明であった。