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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)
「おねえちゃん。」
「あら坊や、どうしたのよぉ?」
「おねえちゃん、お願いがあるのだけどぉ~」
「お願い?」
「うん。」
「お願いってなあに?」
「おカネ…貸して…」
「おカネ貸してって…なにに使うのよぉ~」
「おかーさんが困っているのだよぅ~少しだけでいいから貸して。」
「少しだけって、どれくらいいるのよ?」
「50万…」
「50万…どうして50万いるのよぉ?」
「生活保護の申請を断られたから困っているのだよぅ~」

由宇加は、やんわりとした声でていねいに断ろうと思った。

しかし、それでは孝二がつけ上がるからダメだ…

由宇加は、やや厳しい声で孝二をたしなめた。

「坊やはおカネの大事さが分かっているのかなぁ…人の家のおカネを頼るとどうなるのか分かっているのかなぁ…」

由宇加から厳しい声で言われた孝二は『うるさいバカ!!』と叫んだあと、ギャン泣きしながら走り去った。

由宇加は、ギャン泣きしながら走り去って行く孝二を鋭い目つきでにらみつけた。

ところ変わって、ゆめタウンのフードコートにて…

菜水は、フードコートのラーメン屋で買ったビールとぎょうざでランチを摂っている。

孝二は、菜水の前でギャン泣きしている

菜水は、ギャン泣きしている孝二に暴言を吐いた。

「何考えとんかしらあんたは!!ギャン泣きしたらこらえてもらえると思ったら大まちがいよ!!人の話が聞こえないのかしら!!ああ!!」

孝二の泣き声が小康状態になった。

菜水は、鋭い目つきで孝二に言うた。

「もういっぺん行ってきな…」

菜水に命令された孝二は、もう一度多賀家へ向かった。

孝二は、由宇加がひとりになるのを待っていた。

しかし、そのような動きは全くなかった。

結局、由宇加から50万円をパクることはできなかった。
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