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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)

「実はアタシ…実家の両親から『帰ってこい』と言われたのです。」
「実家の両親から帰ってこいと言われた?」
「はい…40日前に…嫂(あによめ)が殺されました。」
「おにいさまのお嫁さんが殺されたって?」
「はい…レイプ殺人事件で亡くなりました…嫂(あによめ)を犯して殺した男は…今も逃走中です。」
「そんな…」
由宇加の言葉を聞いたしえ夫婦は、思わずゼックした。
竜太は、由宇加に実家のことを聞いた。
「由宇加さんのご実家にきょうだいは他にはいないのかね?」
「上に実姉(あね)が5人いますが、5人とも海外や大都市圏に生活の拠点をかまえています…それぞれ家庭を持っていて、それぞれのお仕事を持っている…なので5人とも帰ることができないのです…それで、末っ子であるアタシが実家に帰ることになりました。」
「そうなのだ…」
「嫂(あによめ)の遺骨は、四十九日の法要が終わったらお向こうの家にお返しすることになりました。」
「なんで、嫂(あによめ)さんの遺骨を由宇加さんのご実家のお墓に入れないのだ?」
「お向こうの実家は、他に女の子がいないのです…嫂(あによめ)は一人っ子なので、お向こうの家のお墓に入ると決まっているのです。」
「そうか…分かった…もういい…」
竜太は、大きくため息をついたあとがっくりと肩を落とした。
しえは、悲痛な表情で竜太を見つめている。
「実家の両親から帰ってこいと言われた?」
「はい…40日前に…嫂(あによめ)が殺されました。」
「おにいさまのお嫁さんが殺されたって?」
「はい…レイプ殺人事件で亡くなりました…嫂(あによめ)を犯して殺した男は…今も逃走中です。」
「そんな…」
由宇加の言葉を聞いたしえ夫婦は、思わずゼックした。
竜太は、由宇加に実家のことを聞いた。
「由宇加さんのご実家にきょうだいは他にはいないのかね?」
「上に実姉(あね)が5人いますが、5人とも海外や大都市圏に生活の拠点をかまえています…それぞれ家庭を持っていて、それぞれのお仕事を持っている…なので5人とも帰ることができないのです…それで、末っ子であるアタシが実家に帰ることになりました。」
「そうなのだ…」
「嫂(あによめ)の遺骨は、四十九日の法要が終わったらお向こうの家にお返しすることになりました。」
「なんで、嫂(あによめ)さんの遺骨を由宇加さんのご実家のお墓に入れないのだ?」
「お向こうの実家は、他に女の子がいないのです…嫂(あによめ)は一人っ子なので、お向こうの家のお墓に入ると決まっているのです。」
「そうか…分かった…もういい…」
竜太は、大きくため息をついたあとがっくりと肩を落とした。
しえは、悲痛な表情で竜太を見つめている。

