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瀬音とボクとよしみくん
第18章 おまけ① デート
だけど、ゲームセンターにはなかった。
「あれ~、確か、ここで~」
「どうしたの? 何か探し物?」
「あっ……」
「財布? お金ないの?」
「あ、大丈夫……です」
「お金ないんでしょ。あげようか?」
「えっ、いえ、ホント……大丈夫です」
「あげるって、ほらっ」
急に、おじさんから声をかけられる。
逃げようとするけど、
「ほらっ」
ムリヤリ手を摑まれて、逃げられない。
「ねぇ、一緒に遊ぼうよ」
「いや……」
「こわがらなくていいよ。お兄さん、ゲーム得意なんだ」
おじさんは、笑顔で、顔を近づけてくる。
怖いよ……
どうしよう……
どうしよう……
「UFOキャッチャーで、ぬいぐるみを取ってあげるよ」
「え……あっ」
手を掴まれたまま、連れて行かれる。