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瀬音とボクとよしみくん
第18章 おまけ① デート
「おいっ」


「は?」


連れて行かれる手を、別の誰かに掴まれる。


「なんだ、お前」


誰かが助けてくれた。


笑顔だったおじさんの顔が急に恐い顔になる。


「嫌がってるじゃないですか」


おじさんと、助けてくれた人が、向き合ってケンカをそうな雰囲気。


ボクはその険悪な雰囲気に怖くなって後ずさる。


助けてくれた人は後ろからじゃ顔はわからないけど、大人じゃなくて、子供?


ボクより少し上のような。


「お前、大人をなめるんじゃないぞ」


子供だとおもって、おじさんは強気だ。
だけど、助けてくれた人も一歩も引かない。


「おじさんこそ、大人として恥ずかしくないんですか?」


「おじ、さん?」


二人はにらみ合いをしばらく続けるが、やがて、おじさんの方が気圧されたみたいで、しょうがないな、という感じで舌打ちをしてどこかに行った。


「大丈夫か?」


腰が抜けて座り込んだボクに、助けてくれた人が手を貸してくれる。


ホント、今のボクにはヒーローだよ。


「あ、ありが……」


……!?
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