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瀬音とボクとよしみくん
第21章 有貴くん② 劇
「は? マリア?」


「お前、幼なじみだって自慢してただろ」


しまった。
確かに、そんな自慢もしてた。


マリアは、最近、地元でちょっとした芸能活動なんかもしていて、より有名人になっていた。


こいつ、はじめからそれが狙いか。


「な、頼むよ」


「無理に決まってんだろ」


「じゃ、俺はおりるぞ」


「は? 何を今さら。焼き肉おごったろ」


「金は返す。マリアじゃなきゃ俺はおりる」


それはまずい。
誰も劇の主役なんてやりたがらない。


相手が男子だからな。


振りでいいといったが、実は、男子同士で本当にキスをするのがどうやら長年のお約束になっているらしく、お約束をはずすと大ブーイングされるらしい。


「女子がやったら白けるだろ。ほぼ男子校ならではのお約束の劇なんだから」


「いや、マリアがやったら、余計に盛り上がる。最高の劇になる」


だから、お前はマリアとキスしたいだけだろ。


しかし、


「たしかにな、マリアがやったら……」


「な、頼むよ。ダメもとで、な?」


「ダメもとだぞ、無理だったら、今までどおりだからな」


「あぁ……」


ふと、一ノ瀬を見る。


一ノ瀬だって、嫌々だったはずで、無理矢理頼んだのに。


少し悪いと思った。


目が合った一ノ瀬は、少しさびしそうな顔をしたかとおもえば、また投げキッスをした。






いやいや、気持ち悪いって。
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