この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第22章 有貴くん③ プール
あの日は俺がどうかしてた。
一ノ瀬が女なんて、あるわけがない。
よく見ると、そんなにかわいくはないよな。
時間がたつと、そして一ノ瀬のあの変な化粧を見ると我にかえる。
男に興奮するなんて、ありえない。
恥じて、自分で自分を罵倒する。
バカだろ。
いくら、男子校だからって、一ノ瀬を女の子にしたてて、妄想するなんて、末期症状だ。
なのに、また、その日になると戻ってしまう。
一ノ瀬の水泳同好会は週一回。
一ノ瀬は絶対にアソコを見せようとしない。
胸だって、必死に隠している。
それが余計に興奮させる。
やっぱり女なのか?
俺は手取り足取り丁寧に教える。
バタ足をする一ノ瀬の姿勢を支えるために、一ノ瀬を胸からしっかりと支える。
クロールのフォームを教えるためにぴったりと体をくっつける。
興奮してはいけないのに、俺のアソコは正直に反応する。
そして、またあの化粧で正気に戻してくれる。
まさか、そのためにわざとしてくれるのか?
なんて。