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瀬音とボクとよしみくん
第24章 有貴くん⑤ 再会
結局、あのあと、一度も稽古はできずに本番となった。
もしかしたら、本番も来ないかもしれない。
さらにやばいことに、劇について変な噂が流れているらしい、と先生から忠告を受けた。
劇に他校の生徒が登場するらしい、と。
「まさか、その話は駄目になったんです」
「しかし、王女役はマリアだと、いう話を聞きましたよ」
え?
誰からだよ。
「いえ、役名がマリアなだけで、演じるのは一ノ瀬純ですよ」
「本当ですね?」
「はい」
それはたまたま、本当にたまたま役名がマリアだった。
あのマリアのことを思ってたわけじゃない。
本当に適当に外国人っぽい名前をつけただけだ。
それなのに、その事と、一回マリアに代役を頼んだことが混ざって変な噂になったのか?
マジかよ。
学園祭の劇は自由参加なのに、会場の席は満席だった。
ヤバいな、これ。
噂が広まってるのは間違いなさそうだ。
みんな、あのマリアの登場を期待してるってのか?
それなのに、あの化粧の一ノ瀬が出ていったら。
そもそも、一ノ瀬が来てくれるのかも微妙なのに。
中止なんていったら、それこそ大ブーイングだぞ。
来ない可能性もかなりあると思っていたが、一ノ瀬はギリギリになって来てくれた。
黙ってあの化粧をする。
それは変わらないんだな。
化粧はするなって、言おうと思ってたんだけど、しょうがない。
素顔の方が絶対いいのに。
あの化粧で、キスか……
あぁ、さっそく胃が痛い。
もしかしたら、本番も来ないかもしれない。
さらにやばいことに、劇について変な噂が流れているらしい、と先生から忠告を受けた。
劇に他校の生徒が登場するらしい、と。
「まさか、その話は駄目になったんです」
「しかし、王女役はマリアだと、いう話を聞きましたよ」
え?
誰からだよ。
「いえ、役名がマリアなだけで、演じるのは一ノ瀬純ですよ」
「本当ですね?」
「はい」
それはたまたま、本当にたまたま役名がマリアだった。
あのマリアのことを思ってたわけじゃない。
本当に適当に外国人っぽい名前をつけただけだ。
それなのに、その事と、一回マリアに代役を頼んだことが混ざって変な噂になったのか?
マジかよ。
学園祭の劇は自由参加なのに、会場の席は満席だった。
ヤバいな、これ。
噂が広まってるのは間違いなさそうだ。
みんな、あのマリアの登場を期待してるってのか?
それなのに、あの化粧の一ノ瀬が出ていったら。
そもそも、一ノ瀬が来てくれるのかも微妙なのに。
中止なんていったら、それこそ大ブーイングだぞ。
来ない可能性もかなりあると思っていたが、一ノ瀬はギリギリになって来てくれた。
黙ってあの化粧をする。
それは変わらないんだな。
化粧はするなって、言おうと思ってたんだけど、しょうがない。
素顔の方が絶対いいのに。
あの化粧で、キスか……
あぁ、さっそく胃が痛い。