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瀬音とボクとよしみくん
第30章 有貴くん⑥ 失恋
自転車で走っていると、路上で何やら揉めてる人が。
俺は瞬時で理解した。
カツアゲだな。
かわいそうに。
いつもなら素通りしてしまうが、俺はすぐに駆け寄り、カツアゲを止めた。
「おいっ、なにやってんだ」
カツアゲしそうになっている手をわしづかみする。
今にも千円札がカツアゲされそうな瞬間だった。
いや、俺ってカッコいい?
「あぁん? なんだ、おめぇ」
あ、ちょっと怖いかも。
不良に睨まれる。
勢いできてしまったけど、少し後悔。