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瀬音とボクとよしみくん
第31章 クラスメイトみんなに○
ボクはプールサイドに寝かされていた。


だけど、記録会のはずなのに、プールには有貴くんとボク以外には誰もいない。


「あれ?」


「おいおい、大丈夫か? お前、溺れてたんだぞ」


溺れて?


プールはよく見ると、水泳競技場ではなく、小さな市民プールだった。


「え、記録会は?」


「本当に大丈夫か? 記録会? 水泳同好会の練習だろ?」


え?


……そんな。


どうやら、ボクは、有貴くんと市民プールに練習に来て、溺れてしまっていたらしい。


「なんで……じゃあ、記録会は?」


ボクは、今までの出来事を説明する。


頭は混乱してるから、うまく説明できてるかどうか。


自分で言ってて支離滅裂してるような気がしてくる。


「記録会ってなんだよ。そんなもんないだろ。だいたい、なんでみんなで一斉に記録をはからなくちゃならないんだ? 大会で充分だろ」


そう言われれば、そうなんだけど。


「すげー夢だな、それ」


え、夢?


今までのが?
まさか!?


そんな、ありえない。
あんなにリアルなのに。
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