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瀬音とボクとよしみくん
第32章 麻里亜の仮面
良実くんと3人の秘密の遊び?
そもそも、良実くんなんて、いたのだろうか。
ボクの想像の中の友達。
だから、他の人に良実くんのことを聞いたって、覚えてないと、はぐらかされるのは当たり前。
ボクの中だけで、何も言わず転校したことになってるんだから。
だから、3人の思い出も、瀬音くんとのエッチなやりとりも、全てはボクは妄想。
もしも、3人でお風呂に入ったら?
授業中だったら?
セーラー服を着たら?
入院中の病室だったら?
全ては妄想。
いろんなシチュエーションを妄想した。
でも、とうとう我慢ができなくなったボクは、まだ女装がうまくなかったのに、本当に入院している瀬音くんのお見舞いに行ってしまった。
もちろん瀬音くんは、ただただ驚いているだけで、すぐ逃げてしまった。
そして、その姿を同級生に見られて、バレて、だから変な噂が流れてしまったんだ。
どうしてバレたんだろう、なんて、バレて当たり前だ。
〈……そんな奴しらねぇよ〉
あの言葉こそが、真実。
不良に絡まれた時に、見せた瀬音くんの、あの冷たい目。
あれが、ボクと瀬音くんとの距離で、男同士のボクにはどんなに頑張っても縮められなかった。
だから、必死でゆかりちゃんにメイクを教わって、ようやく、ここまで距離が縮まった。
本当にマリアになりきれた。
嫉妬の塊、その対象であるマリアの仮面。
それなのに。
せっかく、マリアになりきれたのに、バラしてしまう。
「今まで騙していて、ごめんね、ボク、実は、男だったんだ……」
そもそも、良実くんなんて、いたのだろうか。
ボクの想像の中の友達。
だから、他の人に良実くんのことを聞いたって、覚えてないと、はぐらかされるのは当たり前。
ボクの中だけで、何も言わず転校したことになってるんだから。
だから、3人の思い出も、瀬音くんとのエッチなやりとりも、全てはボクは妄想。
もしも、3人でお風呂に入ったら?
授業中だったら?
セーラー服を着たら?
入院中の病室だったら?
全ては妄想。
いろんなシチュエーションを妄想した。
でも、とうとう我慢ができなくなったボクは、まだ女装がうまくなかったのに、本当に入院している瀬音くんのお見舞いに行ってしまった。
もちろん瀬音くんは、ただただ驚いているだけで、すぐ逃げてしまった。
そして、その姿を同級生に見られて、バレて、だから変な噂が流れてしまったんだ。
どうしてバレたんだろう、なんて、バレて当たり前だ。
〈……そんな奴しらねぇよ〉
あの言葉こそが、真実。
不良に絡まれた時に、見せた瀬音くんの、あの冷たい目。
あれが、ボクと瀬音くんとの距離で、男同士のボクにはどんなに頑張っても縮められなかった。
だから、必死でゆかりちゃんにメイクを教わって、ようやく、ここまで距離が縮まった。
本当にマリアになりきれた。
嫉妬の塊、その対象であるマリアの仮面。
それなのに。
せっかく、マリアになりきれたのに、バラしてしまう。
「今まで騙していて、ごめんね、ボク、実は、男だったんだ……」