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瀬音とボクとよしみくん
第33章 マリアの約束
「もしも付き合ってるのなら、別れなさいって脅迫されたんだ」
そうじゃなくて……
瀬音くんは、肝心の瀬音くん自身の答えをスルーした。
「……そうなんだ」
「それで、俺と純の噂もなんとかしなさいって言われてな」
「なんとかって」
「なぁ。で、俺が別の噂を流したんだ」
「そっか」
だからマリアちゃんと瀬音くんの噂にかき消されたんだ。
「わかったか?」
「え……うん」
瀬音くんは再びキスの動きを続ける。
でも、結局、瀬音くんの本当の気持ちはわからない。
噂が嘘だったとしも。
マリアちゃんと付き合ってなかったとしも。
瀬音くんの片思いなのかもしれない。
それは夢の中と同じ。
マリアの仮面じゃ嫌だ。
「ねぇ、マリアの代わりじゃないよね」
「あぁん? 殺すぞ。俺がどれだけ我慢したか」
「我慢?」
そうじゃなくて……
瀬音くんは、肝心の瀬音くん自身の答えをスルーした。
「……そうなんだ」
「それで、俺と純の噂もなんとかしなさいって言われてな」
「なんとかって」
「なぁ。で、俺が別の噂を流したんだ」
「そっか」
だからマリアちゃんと瀬音くんの噂にかき消されたんだ。
「わかったか?」
「え……うん」
瀬音くんは再びキスの動きを続ける。
でも、結局、瀬音くんの本当の気持ちはわからない。
噂が嘘だったとしも。
マリアちゃんと付き合ってなかったとしも。
瀬音くんの片思いなのかもしれない。
それは夢の中と同じ。
マリアの仮面じゃ嫌だ。
「ねぇ、マリアの代わりじゃないよね」
「あぁん? 殺すぞ。俺がどれだけ我慢したか」
「我慢?」