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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
「はやく、はやくっ」


「落ち着けって。たくっ」


そんなに嬉しいのかね。


俺は今、純と遊園地に来ている。


なんだか、遊園地でデートする夢を見たらしいが。


それを再現するんだと。


なんて、かわいいやつ。


純は遊園地に隣接した駅の階段を待ちきれんとばかりに下っていく。


まるで子どもだな。


「待てって、前見ろって」


純は前を見ずに、俺の方を見ながら手をふっている。


「あ、危ないっ」


「えっ……」


俺の視界が何故か、崩れる。


いや、俺自身が、崩れてるんだ。


誰かが、俺の背中を押した、らしい……


俺は……
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