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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
しかし、歩きづらいと思ったら、ブーツ履いてるじゃん。


足元に目をやると、床は大理石か、いやそれ以上にピカピカに輝いた石が敷き詰められている。


どこかの城に入ったのかと思って顔を上げると、そこは巨大な駅のプラットホームだった。


「な、な、な……」


天井はバカ高い。
まるで、ものすごい古い文明の建築様式のようでもあり、それでいて未来のようでもあり。


「なん、なんだ、ここは……」


本当に現実か?


「おい、おい、田舎者にみえるからキョロキョロするな。もしかして列車に乗るの初めてか?」


有貴が、キョロキョロする俺をバカにする。


「あ、いや……」


普通なら言い返すが、それどころではない。


どこなんだ、ここは……


ここが、現実の世界ではないことはあきらかだ。


地球のどこでもない。


とにかく、異世界だ。


そうとしか考えられない。


まさか天国か?


俺、駅の階段から落ちて死んだのか?


俺の目の前にいる二人は、峰岸と有貴にそっくりだけど、違うってのか?


いったい、どうなってるんだ……
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