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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
「問題は、あの〈兵〉たちだな……」


警備の兵もそこら中に配置されている。


「ふふふっ、まかせなさい」


「いや、こわいから、その笑顔」


俺たちは、無事、なんとか抜け出すことに成功した。


「ぶっ殺す」


「えぇ、えぇ、好きなだけあとでなんなりと」


「二度とやらないからな」


「意外と似合ってるよ」


「本当に殺す」


「さぁ、早くっ」


俺はジュノの手を握って、走り出した。


大勢の人の行き交う帝都の街中を。


まさか、こんなところを、今話題の王子が、こんな姿でいるとは誰も思うはずがない。


「どいて、どいて」


振り返る人々は、俺たちを見て、どこぞのカップルとでも思っただろうか。
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