この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
「やっぱ、俺、結婚やめようかな……」
「いいのか? 国は……」
「いいさ。きっと姉上がなんとかしてくれる。姉上は俺よりも優秀なんだ。王位継承権も本来なら姉上が上のはずなんだから……」
王子は第二王子だが、その上は第一王女で姉だった。
だから、王位継承権は第二王子のジュノにあった。
「そうだな」
そんな、簡単なはずはない。
王女が王位を継承するのは104年ぶりとなるのだから。
でも、今は、そんな可能性にひたりたい。
「このまま、二人で、旅に出よう」
「あぁ」
もう、お互いに言葉はいらなかった。
「ジュノ……」
「ザック……」
俺たちは、抱きあい……
やがて、顔が近づき……
キスを……
それは、あの時以来。
あの時、将来を誓いあって、婚姻式の真似ごとをした、あの時以来。
だけど……
あと、寸前のところで……
「いいのか? 国は……」
「いいさ。きっと姉上がなんとかしてくれる。姉上は俺よりも優秀なんだ。王位継承権も本来なら姉上が上のはずなんだから……」
王子は第二王子だが、その上は第一王女で姉だった。
だから、王位継承権は第二王子のジュノにあった。
「そうだな」
そんな、簡単なはずはない。
王女が王位を継承するのは104年ぶりとなるのだから。
でも、今は、そんな可能性にひたりたい。
「このまま、二人で、旅に出よう」
「あぁ」
もう、お互いに言葉はいらなかった。
「ジュノ……」
「ザック……」
俺たちは、抱きあい……
やがて、顔が近づき……
キスを……
それは、あの時以来。
あの時、将来を誓いあって、婚姻式の真似ごとをした、あの時以来。
だけど……
あと、寸前のところで……