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瀬音とボクとよしみくん
第34章 おまけ③ リクエスト
くそっ。
詰んだな。


向こうは、銃の攻撃。
こっちは剣。
しかも闇の中、相手は何人いるかはわからない。


ジュノは武器は何も持ってはいない。


なのに俺の前に無防備のジュノが立ちはだかる。


「バカっ、なにやってんだ」


「俺だって、王子だ。国民の一人。いや、愛する人を守れないでどうする」


暗闇に紛れ、遠くから相手は銃で狙っている。


それはあまりにも自殺行為だった。


俺は再び、ジュノに抱きつき背中でジュノへの攻撃範囲をふさいだ。


「ぐあっ」


そんな背中を再び、銃撃が襲う。


その、一発が防弾チョッキを隙間を通り抜け、俺の身体を貫く。
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