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瀬音とボクとよしみくん
第36章 結び○
……ってか、もしかして、俺のこと里美って言わなかったか?」
まどろみの幸福感の中、かなりの時間がたって、瀬音くんはようやく気づく。
「うん、言った」
「やっぱり。なんでだよ」
「だって、瀬音くんの下の名前、里美くんでしょ?」
「だからって」
「ずっと前から、呼んでみたかったんだ」
「二度とその名前は呼ぶなよ」
「なんで、かわいいのに、里美くん」
「殺すぞ」
「いいーじゃん」
「ずっと前に、俺のことを里美ちゃんって女の子みたいだねって、バカにするやつがいてな。それ以来封印してるんだよ」
「ふうん、そうなんだ」
だから、誰も瀬音くんのことを下の名前では決して呼ばなかったんだ。
呼ばせなかったんだ。
「瀬音くんをいじめるなんて、そんな子がいるんだね……さと……」
「だから、殺す……」
そう言って、瀬音くんはボクに首を締めるマネをする。
「やーっ」
あぁ、幸せだ。
まだ、ボクたちは裸のまま
ベッドの上でじゃれあう。
まどろみの幸福感の中、かなりの時間がたって、瀬音くんはようやく気づく。
「うん、言った」
「やっぱり。なんでだよ」
「だって、瀬音くんの下の名前、里美くんでしょ?」
「だからって」
「ずっと前から、呼んでみたかったんだ」
「二度とその名前は呼ぶなよ」
「なんで、かわいいのに、里美くん」
「殺すぞ」
「いいーじゃん」
「ずっと前に、俺のことを里美ちゃんって女の子みたいだねって、バカにするやつがいてな。それ以来封印してるんだよ」
「ふうん、そうなんだ」
だから、誰も瀬音くんのことを下の名前では決して呼ばなかったんだ。
呼ばせなかったんだ。
「瀬音くんをいじめるなんて、そんな子がいるんだね……さと……」
「だから、殺す……」
そう言って、瀬音くんはボクに首を締めるマネをする。
「やーっ」
あぁ、幸せだ。
まだ、ボクたちは裸のまま
ベッドの上でじゃれあう。