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瀬音とボクとよしみくん
第41章 あの日、あの時
「小さい時、私は母にわがままいって英語教室に通わしてほしいってお願いしたんです。でも、当日になって急に行くのが嫌になってしまったんです。でも、高い月謝を払っているので3ヶ月はやめられなくて、それで……」
「それで?」
「その事を兄に相談したら、兄が代わりに通ってくれたんです」
「代わりに?」
「はい、女装をしてです。私そっくりに。みごと母も騙して」
「そう、だったんだぁ……」
信じられない。
まさか、ヨシミちゃんが良実くんだったなんて。
「だから、一ノ瀬さんの初恋の相手は……」
「良実くん……」
「いやですか?」
「ううん、嬉しいよ」
ヨシミちゃんが良実くんだなんて。
今までの良実くんと、ヨシミちゃんの言動が思い出されて交わっていく。
じゃあ、あの日のヨシミちゃんも……
「ボク、あの日、会ってるよ」
「会った?」
「夢で、良実くんに、ううん、ヨシミちゃんに」
「……夢でか」
「そうなんだけど、でも、夢じゃないよ、だって……これ」
「それで?」
「その事を兄に相談したら、兄が代わりに通ってくれたんです」
「代わりに?」
「はい、女装をしてです。私そっくりに。みごと母も騙して」
「そう、だったんだぁ……」
信じられない。
まさか、ヨシミちゃんが良実くんだったなんて。
「だから、一ノ瀬さんの初恋の相手は……」
「良実くん……」
「いやですか?」
「ううん、嬉しいよ」
ヨシミちゃんが良実くんだなんて。
今までの良実くんと、ヨシミちゃんの言動が思い出されて交わっていく。
じゃあ、あの日のヨシミちゃんも……
「ボク、あの日、会ってるよ」
「会った?」
「夢で、良実くんに、ううん、ヨシミちゃんに」
「……夢でか」
「そうなんだけど、でも、夢じゃないよ、だって……これ」