この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第8章 夜這い○
「……くん……瀬音……くん」
ん?
誰だ?
「瀬音くん……起きて」
起きると、そこには、誰だか知らない女の子がいた。
「ん? 誰?」
「ボク、だよ?」
寝ぼけまなこで起き上がり、まだ、状況が理解できない。
ここは、オレの部屋。
だよな。
なのに、誰だか知らない女の子が……
徐々に、頭が冴えて、その不思議な光景が、オレを動揺させる。
「ん、ん、ん? ちょっと待て、何勝手に入ってきてんだ、誰だ一体」
すると、女の子は口を尖らせて、怒ったみたいだ。
「ひどい。ボクのこと、わからないんだ。もう」
ボク?
女の子は何故だか、自分のことをボクという。