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第2章 きいろい花

「あの…すみません、うるさくして」




『(笑)・・・いいえ』



ちょっとキョドキョドしながら
後ろめたそうにする女の子



カ～～ワイイ(笑)






『弟が良くしてもらってるようで

みんなの宿題見てあげてるの？

やさしいね♪何ちゃんていうの？』





「いえ…そんな・・・

あ、すいません

水樹 若菜です・・・」




教科書抱えてペコッと
控え目にお辞儀してくる女の子


ツヤツヤの黒い髪のツインテールが
キレイに揺れる




『ワカナちゃん♪

へぇ・・・カワイイね

モテるでしょ？』





「は？・・・ぃ、いえ…全然」





『喉渇いたでしょ？ジュース飲む？

少し休憩しようよ♪』






「だ…大丈夫です

さっき…いただいたので

ありがとうございます」









『付き合ってんの？(笑)』






「えっ？？？」







(笑)



顔真っ赤・・・



でもって、わっかりやす




でもってカワイイ♪





ホント…男と違って女の子ってのはさ

カワイイよね？？(笑)









・・・イジリ甲斐もあってさ♪








…なんて


オレは・・・そんな

素直で優しい

カワイイ女の子をさ



それはそれは

あたたかい目で見ていたワケ(笑)














『リョウキ(なんか)のどこがいいの？(笑)』








「え・・・～～・・・あの
えっとぉ・・・うんと

すごく・・・やさしい所とか
あとは～～・・・おもしろいし

みんなにも信頼されてて・・・」





『おんなじ部活？』




「ぃ、いえ」






『せっかくの夏休みに
デートもできないのか(笑)』






「ぅ…ん、でも滝川くん

部活とかで忙しいし

いいんです」





クソナマイキな
にくったらしいリョウキに

なんてもったいない子なんだ？
けしからんてヤツだぜ(笑)