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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第2章 きいろい花
『あははっ・・・~~ハァっハァっ』



ひまわり畑を

端から端まで走り抜けて



花を眺めたり

ケータイのカメラ向けて

必死こいて(←背が低いから)写メとったり






そんなカンナを

オレは・・・なんかボーっとみていた


なんか・・・なんかさ










『ふふっ・・・ケイゴくんは

ひまわり畑でも〃隠れない〃ね(笑)』





ひまわり畑から

アタマが飛び出てるオレを

笑ってやがった





『お前とちがってな・・・(笑)』






『ふふっ・・・上から見えるのいいな

そこ・・・そこの

おっきいやつ・・・見える???』






『・・・あぁ』





『写メとって!写メ♪送って??』






『めんどくせ・・・』







『なによぉ~~!

すっかり〃見とれてた〃くせにぃ♪』







『えっ・・・』






ボトっ・・・





渋々花にカメラを向けて
写真を撮ろうとした瞬間


カンナの一言に
何か気をとられて


オレの手からケータイが
土の上に滑り落ちた





『あ・・・っ』




カンナがすぐに拾って
土を拭いてくれた






『~~・・・べつに

なんか・・・〃似てる〃と思ったから』






『???』







『・・・』



あ・・・?・・・何言ってる?オレ


なんか・・・火に油って言うか







『似てるって・・・???』








『あーー・・・だから、えっと』



とりあえず考えて

なんとかごまかそうとした







『あ・・・~~と、そうだな

〃環菜〃って字・・・?

なんか・・・ひまわりみたいだろ??』







『・・・どこが?』







『あーー・・・の、その

ひまわりも・・・環(わ)みたいだろ?

わっかみたいに…まるい…花?』








確実にバカにされるだろ?
みたいな無茶苦茶な組み立てをして

動揺をごまかしていた



だってさ

花でも…オンナにでも

〃見とれてた〃なんて言われたらさ

なんか・・・スゲー恥ずかしいじゃん?





なんて…そんな誤魔化しだった



本当に…似てると思ったのは

字じゃなくて・・・なのにさ








『・・・嬉しい』









は・・・???
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