この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第3章 青い時代(とき)の瞬き
ガララっ・・・



カンナを連れて保健室に入ったけど

さすがに先生もいなかった




『・・・~』


一番目のつくところにある

簡単な救急箱みたいなのを空けて

オレは薬やら傷テープを探した




『滝川くん・・・私平気だよ?』




『・・・早く、座んなよ』





保健室の椅子にカンナを座らせる





『大丈夫よ。ツバつけときゃ治る!(笑)』




『・・・』




コイツでも

そんな・・・ガサツな事?言うんだ?




なんて思って





『・・・とても未来のナースの

セリフとは思えないな・・・』





『あ・・・っ』





カンナは本気で〃しまった〃って顔して

ようやくおとなしく

椅子に腰かけた







『あの・・・ごめんね、なんか』


『・・・』






『まさか・・・滝川くんが

あんなとこにいるなんて思わなくて』




『・・・』



オレだって思わないっての





なんて思いつつ…無言だったのは

別に機嫌がワルイでもなんでもない




カンナが・・・痛そうだから




痛くないワケ…ないと思うんだ



我慢してるだろうな・・・とか思って




痛くないように…なんて

無意識に思ってたら

手とか震えそうでさ

つい…無言になってたんだ





『・・・』


きゅ…




カンナが血が流れてる膝を

自分の手で圧迫するように

両側から挟んだ





『ごめん・・・っ、痛かった・・・?』




そりゃしみるよな

なんて思って咄嗟に

消毒液をつけた脱脂綿を引っ込めた




『ううん・・・ヘイキ

こうすると・・・しみないから

大丈夫・・・気にしないで』





『・・・うん』




なんか・・・バレてたのかな?



なんにしても

痛くないならその方がいい




腕の傷はオレが手でつまんで圧迫して

今度はさっさと消毒した










『ありがとう・・・全然痛くなかった』




『・・・』




膝と二の腕に

デカイ絆創膏を貼ると

カンナはニコリと微笑んで

ゆっくり立ち上がった
/870ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ