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イケメンエリートの欠点
第2章 交差する妬みと思い出

最後に物騒な事をさらりと付け加えられ、さしもの玲那も少々怯んでしまう。
「…そりゃ、確かに恵まれてるなとは思ってるよ」
玲那は言葉を選びつつ、重い口を開く。
そんな事は他人にとやかく言われるまでもなかった。
んなのは初めから、自分でよく分かっていた。
隣県の大学を出て。
地元に戻って一般企業の受付をしてた。
取り立てて秀でた何かがあるわけでもない、極々普通のどこにでもいるOL。
社会人になって三年目の夏。
いつもよりも多めのボーナスに嬉しくなって、思い切って初めての一人旅に出た。
「…そりゃ、確かに恵まれてるなとは思ってるよ」
玲那は言葉を選びつつ、重い口を開く。
そんな事は他人にとやかく言われるまでもなかった。
んなのは初めから、自分でよく分かっていた。
隣県の大学を出て。
地元に戻って一般企業の受付をしてた。
取り立てて秀でた何かがあるわけでもない、極々普通のどこにでもいるOL。
社会人になって三年目の夏。
いつもよりも多めのボーナスに嬉しくなって、思い切って初めての一人旅に出た。

