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第3章 水の中での戯れ

「さてと」

機嫌良く続いていた鼻歌が、ぴたりと止まる。

自慢の妻には、常に綺麗でいて欲しい。

その為の時間を削ったり、お金を惜しんでなど絶対欲しくない。

遠慮したり我慢したりしなくていいのだといつも言ってあるのだが、いかんせん彼女は理由をつけては割と手を抜きたがる。

必要最低限の手入れさえ出来ていれば、外見へのこだわりはさほど強くないようだった。

無論自分も彼女の見た目だけに惹かれたわけではないが、愛するひとにはやっぱりいつまでも可愛くいて欲しいのが本音だった。