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イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々

「思ってる以上に案外誰も注目してないもんだよ。それに見られてたとしても全然構わないし。正真正銘自分の奥さんといちゃついて何が悪いの?」
「悪いんじゃなくて、恥ずかしいの!」
けろっとしている賢哉に、玲那は断固抗議する。
怒っている隙を狙い再び夫の口唇が額に触れ、言いたい事は沢山あるのに玲那はただ口をぱくぱくさせるしかない。
羞恥に染まる妻に肩を揺らし、それから賢哉は繋いだ手を握り直した。
自分を見詰める優しい眼差しに、玲那の怒りは次第に萎《なえ》えてゆく。
なんだかんだ結局、夫を許してしまう自分がいた。
最終的には『仕方ない』と思わせる不思議な魅力が彼にはあった。
これ以上言い合っても無駄だと、玲那は諦めの溜め息を吐いた。
「悪いんじゃなくて、恥ずかしいの!」
けろっとしている賢哉に、玲那は断固抗議する。
怒っている隙を狙い再び夫の口唇が額に触れ、言いたい事は沢山あるのに玲那はただ口をぱくぱくさせるしかない。
羞恥に染まる妻に肩を揺らし、それから賢哉は繋いだ手を握り直した。
自分を見詰める優しい眼差しに、玲那の怒りは次第に萎《なえ》えてゆく。
なんだかんだ結局、夫を許してしまう自分がいた。
最終的には『仕方ない』と思わせる不思議な魅力が彼にはあった。
これ以上言い合っても無駄だと、玲那は諦めの溜め息を吐いた。

