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イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々

「ほら、玲那。新しいパンプス入荷してるよ」
そんな彼女の心境などお構いなしの賢哉は、しゃがみ込んで品定めを始めてしまった。
「あ。これ、今着てるコートに凄く似合いそう」
声を弾ませ、賢哉はひとつのパンプスを手に取る。
妻の身体中のサイズを全て把握している夫が、ひとこと言う隙も与えてくれず、自分に合う靴を本格的に探していた。
「賢哉、今日はー」
『買わない』という明確な意思表示を、玲那がこっそりしようとした矢先。
ひとりの店員がにこやかに歩み寄って来た。
夫がすかさず尋ねれば、ふたつ返事で試し履きの許可が下りた。
破顔する賢哉とは対照的に、玲那は肩を落とした。
そんな彼女の心境などお構いなしの賢哉は、しゃがみ込んで品定めを始めてしまった。
「あ。これ、今着てるコートに凄く似合いそう」
声を弾ませ、賢哉はひとつのパンプスを手に取る。
妻の身体中のサイズを全て把握している夫が、ひとこと言う隙も与えてくれず、自分に合う靴を本格的に探していた。
「賢哉、今日はー」
『買わない』という明確な意思表示を、玲那がこっそりしようとした矢先。
ひとりの店員がにこやかに歩み寄って来た。
夫がすかさず尋ねれば、ふたつ返事で試し履きの許可が下りた。
破顔する賢哉とは対照的に、玲那は肩を落とした。

