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イケメンエリートの欠点
第2章 交差する妬みと思い出
いやらしそうなおじさんだったら、速攻逃げよう-そんな考えなど瞬時に吹き飛ぶ、若く、爽やかで、そして最高にイケメンの『お連れのお客さま』がひとり座っていた。

戸惑う自分を余所に彼は『遅いよ』と、悪戯な子供のような笑みを浮かべた。

それからとにかく目の前の席に座る事を促し、メニュ―表を手渡してきた。

押し付けがましくなく『今日のお勧め』を囁かれたので、玲那は心臓をばくばくさせながら大人しくそれを注文した。

店員がにこやかに厨房に下がったのを見計らい、緊張の余り俯く玲那に賢哉は告げた。
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