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イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々
「だって、優秀でイケメンの夫を持つと気苦労が絶えないんだもん」
言い訳がましくならないように、冗談めかして玲那は告げる。
「賢哉がもっと普通のひとだったら『うちのダンナ優しいでしょ?』って惚気も出来るけど、それをやったら間違いなく反感買っちゃうもん。賢哉のいいところをいいって普通に言えないのは、それは残念だよ。…賢哉はどこでも誰が相手でも、私を滅茶苦茶褒めまくるけどね」
玲那が揶揄すれば、賢哉から一瞬垣間見えた険しさが消えた。