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イケメンエリートの欠点
第4章 幸せに揺れる日々

「賢哉称賛の裏に潜んだ真意は『働きもせず主婦やってる私が、夫が優しいのをいい事に家事押し付けて楽してるんじゃ?』だからね。…まあ、この一年で上手くあしらう方法も覚えたから、大抵の事は流せるけど」
二階に降り立てば、夫が手を力強く握ってくる。
「全然違うよ!玲那は毎日家の事一生懸命やってくれてるよ?ごみ捨てにしたって、ひとりじゃ大変な時にたまに頼まれるぐらいだし」
鼻息荒く自分を庇ってくれる賢哉に、玲那は困ったように笑う。
「確かに私は色々恵まれてるし、外から見たらのほほんとしたお気楽主婦に見えるかもね。…実際は、そうでもなかったりするのに」
「え?」
漏らした最後のひとことに、賢哉が食い付いてくる。
じっと自分を見詰める目の鋭さに驚き、玲那は頭を小さく振る。
二階に降り立てば、夫が手を力強く握ってくる。
「全然違うよ!玲那は毎日家の事一生懸命やってくれてるよ?ごみ捨てにしたって、ひとりじゃ大変な時にたまに頼まれるぐらいだし」
鼻息荒く自分を庇ってくれる賢哉に、玲那は困ったように笑う。
「確かに私は色々恵まれてるし、外から見たらのほほんとしたお気楽主婦に見えるかもね。…実際は、そうでもなかったりするのに」
「え?」
漏らした最後のひとことに、賢哉が食い付いてくる。
じっと自分を見詰める目の鋭さに驚き、玲那は頭を小さく振る。

