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第4章 幸せに揺れる日々

まだ新婚だし、先の未来は誰にも分からない。

けれど少なくともこの一年は『セックスレス』なんて単語とは、全く無縁の日々を送ってきた。

妻として夫に求められる事は、夫婦関係の重要な部分を占めるだろう。

今夜も変わらず、果てなく彼に抱かれるーそれを暗示させるような囁きだった。

これを幸せと呼ばずになんと言うのか。

これで違うと言ったら、間違いなく罰が当たってしまう。

『あらゆる事に恵まれた幸せの絶頂にいる新妻』の自分を、玲那は再認識した。